MOON PHASE 雑記

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「涼宮ハルヒの憂鬱」第14話

世界の命運を賭けた、ハルヒツンデレ表現ここに極まる。「涼宮ハルヒ」シリーズの原点『憂鬱』のラストエピソードを、原作を忠実に再現して、映像作品としても、集大成に相応しく昇華させた最終回でした。ハルヒの『憂鬱』の原因は、唐突に自分語りを始めた前回に比べたら分かり易いよね。バニー姿になったのもキョンの気を惹きたかったんだろうし。みくる(大)が『優しくしないで』と言っていた理由の一つは、この事だったと思うんだけど。閉鎖空間を探検してる時、神人を目撃した時、キョンに手を引かれて逃げている時、キョンが元の世界に戻りたいと言った時、そしてキョンにキスをされた時。それぞれでハルヒが見せる表情が印象的。古泉、みくる、長門らが、キョンに全てを託すシーンも、色々と感慨深いね。クライマックスのキスシーンは、想像以上に壮大な演出で驚いたな。原作未読者も、時系列をシャッフルした理由が、この話を最後に持ってきたかった為だとようやく理解できたのではないかと。最後まで見ても、賛否両論出る構成だったとは思うけど。これで、4月から良くも悪くも旋風を巻き起こしてきた「涼宮ハルヒの憂鬱」のアニメシリーズも放送終了。今回アニメ化されなかった、物語の根柢に関わる『笹の葉ラプソディ』や、最高傑作と言われている『涼宮ハルヒの消失』などを含めた第二期が早々に発表される事を仄かに期待しつつ、アニメ化は困難とされていた原作を、ここまで丁寧に作り上げてくれたスタッフに心から感謝したい。

「ゼロの使い魔」第1話

異世界ツンデレファンタジー開幕。どうしても信者フィルタかかって良く見えてしまうんだけど、期待以上でした。才人がアキバ帰りにゲートをくぐったり、最初から言葉が通じていた原作の導入部を改変して、まずルイズの視点で魔法授業で失敗するエピソードを先に持ってきたのは上手いと思った。才人が日本人だと言う事はあえて説明する必要もないので、ハルケギニアの魔法学院という舞台設定を先に見せて、世界観を受け入れやすくしてるな。原作で拙いと感じていた部分を上方修正してる。岩崎良明監督の十八番だろうけど、肩の凝らないコミカルな演出が、ゼロのドタバタ展開とマッチしていて文句なし。ただ、これが後半の戦争エピソードに突入した時にどうなるかは、今の段階では未知数。兎にも角にも、ツンツンしたルイズの魅力は十分描けてると思うので満足ですよ。お色気シーンも結構頑張ってるし、何よりルイズのツルペタっぷりに感動した(笑)。危惧していたキャラデザに関しても、特に気にならなかった。まあ、自分は藤井昌宏*1の絵も好みだからと言うのも理由としてありますが。ただ、ルイズ@釘宮理恵の演技がまんまシャナ@釘宮理恵だったのはちょっと、ね。それにしても、エンディングのツンデレソングの破壊力は凄いな(笑)。

ちなみにアニメ版は、原作1〜3巻の物語をベースに、4巻以降の要素とアニメオリジナルエピソードを加えたシャッフル構成になるとのこと。アニメオリジナルの内容は、まだはっきりとはしてないけど、魔法学院の外にスポットを当てた貴族と平民の身分絡みの話と、シエスタが貴族の妾にされそうになる話らしい。

*1:J.C.STAFFのエロゲメーカー『JamCreation』所属の原画家・まきまきなると氏でもある