MOON PHASE 雑記

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「喰霊-零-」第9話

てっきり殺生石を埋め込まれてから、殺生石の力で増大した憎悪との葛藤を描いていくと思ってたので、瀕死の状態で助かって、さらに黄泉を不幸のどん底に陥れる展開には驚いた。あれほどの致命傷にも関わらず、一命を取り留めたのは、傷が全て急所を外してたかららしいけど、動くことも、喋ることさえ出来ない状態で生きながらえさせたのは、全て三途河の計算通りと言うことか…。それにしても、“喋れない”と言うシチュエーションは、不謹慎ながらも使いどころが上手いなあと感心してしまった。言葉でどんなに言いつくろっても、言葉に隠された本心が通じ合ってしまう神楽と黄泉だからこそ、神楽の想いに応えたい自分と、どんな想いで冥を殺したのかを知って欲しかった自分がせめぎ合っている黄泉と、黄泉に理想を求めたけれど、でも、黄泉の反応で真実を察してしまって、信じ切れずに涙を流して逃げてしまった神楽とのシーンが深く突き刺さるんだよね。職場復帰は絶望的、日常生活すらままならず、言葉も失い、殺人の容疑にかけられ、さらにノリとの婚約破棄、獅子王も奪われ、そして、前回黄泉が言っていた通り、最後の宝物だった神楽の心が自分から離れてしまったと一瞬思いこんで絶望してしまったのがトドメとなって、そこに付け入る三途河。原作通り、殺生石は額に埋め込まれたか。三途河に身体をまさぐられて、声にならない喘ぎ声を上げる黄泉の微エロシーンは、重傷の怪我人相手なのでなんとも反応に困る(笑)。外道すぎるアニメ版の三途河は、原作ではマザコンっぷりが祟って自滅する運命にあるヤツと同一人物とは思えん。あと、ノリちゃんが弱虫で逃げ出したのはこういうことだったのか。泣きゲーの主人公だったら、愛する女性を一生面倒見る覚悟ぐらい余裕でこなして奇跡すら呼び込んでしまうものだけど、ノリちゃんには主人公属性無かったんだね…。ああ、エンディングの黄泉が、立ち止まって振り返らずに歩き去ってしまった…。次回のサブタイトル『悲劇裏』から色々深読みできそうだけど、黄泉と神楽の仲を引き裂くためにもう一押しあるのか?それとも、幽やら、ノリパパやら、神楽パパやら、死亡フラグが立ってるキャラの優先順位の高い順に、黄泉の虐殺プレイが始まってしまうのか?