MOON PHASE 雑記

ニュースサイトMOON PHASEのブログ

「ef - a tale of melodies.」第10話

優子追悼回。夕と優子と未来が手を繋いで歩く疑似家族的なささやかな幸せは、もう二度と戻らないセピア色の思い出になる。ほぼ全ての伏線が収束する過去編のクライマックスなんだけど、夕が優子の遺体をお姫様抱っこして歩くエンディングはさすがに無しだろ。精霊会議の開催を求めるぜ!優子が交通事故死する原因が、未来を庇うのではなく自爆に変更されたのは、ようやく掴みかけた幸せがあっけなく崩れ去る惨さを強調するためだろうと100歩譲って納得するとしても、優子が事切れる場所が教会内ではなく木に寄り掛かってるあたりから違和感が拭えなくなって、救急車も呼ばずにお姫様抱っこしてる映像のシュールさでトドメを刺されました。ワカメ義兄さん炎上までをオリジナル展開で水増しして引っ張った代わりに、原作の過去編で一番見たいと思ってた部分がことごとく削られてしまったので、かなりガッカリ感が…。両親の無理心中で一人生き残り人間不信に陥っていた未来が優子と出会ったことが立ち直るきっかけになり、未来=ミズキがいつも笑顔を欠かさない理由が優子の影響だったこと、手を繋いでいれば怖い夢を見なくなったので、現代編でミズキが悪夢を見るタイミングは、繋いでいた何らかの手を離してしまった時だと言うこと、実は久瀬さんとも幼い頃に出会っていたと言うこと、未来の存在が優子が生きていたい!と思う気持ちを膨らませる力となったこと、そして、真夏のクリスマスへの憧れと、瓦礫の表面だけを取り繕って飾ったのではなく、もう誰も悲しい想いをしないで済む綺麗な街を作りたいという優子と夕の2人の想いが、オーストラリアのもう一つの音羽誕生へと繋がっていくところまでは良かったんだけどなあ。優子がフラッシュバックの恐怖に耐えながらも少しずつ立ち直っていって、義兄との間には決して出来なかった…今度は幸せの結晶として夕の子供を孕む話がカットだなんて。夕との子供を宿し、最期の力を振り絞って、もう一度夕と会いたいと優子が神様に願ってこそ、夕と再会するその時まで、幽霊だか天使だかの姿で待ち続ける猶予期間が与えられる小さな奇跡が起こったはずなのに。未来が、優子が死ぬ原因に直接関わってないので、その後のミズキが背負うものもかなり軽くなってしまったような。あと、夕が教会に拘る理由も。とりあえず過去編に区切りが付いて、残った謎は、未来がミズキと名乗ってる理由ぐらいか。次回は、果たし状の続きかな?