MOON PHASE 雑記

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「鋼殻のレギオス」第5話

レイフォンが戦うことを決意するきっかけになるリーリンの手紙をカットしたせいで、誰もいなくなった都市の喪失感に苛まれて勝手に自己解決したようになってしまった。都市を救うために形振り構わずレイフォンにアピールしていたのに、肝心な時は何もしてこないカリアン。フェリに母体の探索をしてもらう間に、1,000体近くの幼生体を鋼糸で殲滅していくカウントダウン・レイフォン無双をカットしたから、母体を倒せば幼生を倒す必要無しのように…。未だに移動都市の外がどうなってるのとか、武芸科の小隊の位置付けとか、世界観の核の部分の説明を放棄してるので、突然肺が5分しか保たないだのなんだのと言われても緊張感が欠如してしまう。そして、母体にトドメを刺す時の、レイフォンのセリフ『でも、生きたいんだ。詫びるつもりはない。』も改変。OVAや劇場版じゃないんだから戦闘シーンにそこまで望まない。世界観は公式サイトで補完。セリフの改変はエピソードごちゃ混ぜ構成に伴う辻褄合わせ。と、いくつかは妥協できても、ニーナにしろ、フェリにしろ、メイシェンにしろ、まだ完全に信頼を得てるわけでもないんだから、唯一現時点でレイフォンのことをもっとも理解しているリーリンの言葉無しで、レイフォンが力を使う決心なんて出来ないと思うんだよね。アバンの『レジェンド』の代わりに、レイフォンがリーリンの手紙を読んでるシーンを入れてくれるだけでもずっと印象は良くなったはずなのに。原作を1度でも読んでいれば、素人でも間違えそうに無い重要なイベントの取捨選択を、何でこのアニメはことごとく外してるんだろう?…とまあ、ここまでは原作既読者から見た予備知識入りまくりの愚痴なんだけど、原作未読者から見たら今回の出来はどう感じたんだろうか?レイフォンと、他の生徒たちとの力の差がありすぎて、次回からどうやって話を転がすのか疑問に思うのかな?まあ、アニメ版は、戦闘シーンを諦めて、レイフォンをめぐるヒロインたちの感情の浮き沈みとか恋の鞘当てを楽しんでいれば幸せになれる気はする。レイフォンが戦った目的は、ニーナのおっぱい枕だったんだとでも思っておけば正解なんだろう(笑)。それにしても、レイフォンの鈍感っぷりはハンパねえ。メイシェンが勇気を出してストーカー状態から脱却して一歩踏み込んだのに、クッキーを入れていた弁当箱を見て何の反応も無しなんて。いや、そもそもあんなにダダ漏れの好意をスルーして、甘いもの苦手なんだよな〜とか、朴念仁思考にもほどがあるぞ。