MOON PHASE 雑記

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「Angel Beats!」第1話

戦果:肉うどん。
Keyの麻枝准全話脚本+P.A.WORKS制作と言うことで、去年早々から大々的な広告を打ってきた今期の話題作。ただ、プロモーションで期待値を上げすぎた感があるなあ。正直、この1話に限って言えば、個人的には面白かったとは言えず、不安を煽る出来だった。ヒロインの容姿や言動、“死んでたまるか戦線”だか“死んだ世界戦線”だか“フジツボ戦線”だかのSSS組織、そしてガールズバンドなど、『涼宮ハルヒ』のオマージュっぽいだけでなく、昨今の売れ筋商品をとりあえず詰め込んでみました感がアリアリなんだよね。作画に関しても、P.A.WORKS制作をプッシュするほど良いとは思えないし。そして、主人公の音無くんを置いてきぼりにして、脈絡もなく始まる天使とのバトルやバンド演奏…。バンド演奏は、実写に似せてリアリティを追求するよりも、アニメとしての表現をして欲しかったよ。音無くんの視点で物語が描かれているので、視聴者側が抱く疑問は、音無くんが抱く疑問と同じなので、そこに不自然さはないんけど、それを除いても、押し付けがましい世界観の説明と、キャラクターの紹介をするためだけに用意されたイベントに音無くんが巻き込まれたと言う印象しか残らず、掴みとしては盛り上がりに欠けてしまった。格ゲーちっくなコンボ表示やら、繰り返しギャグやら、言葉遊びやら、所々に麻枝准テイストのギャグが盛り込まれてましたが、「リトルバスターズ!」等とは違い、人間関係がしっかりと構築されてない(コミュニティにおける各キャラの立ち位置が定まってない)段階で似たようなギャグをやられても、盛大にすべってるよなあ。事前情報によれば、第1話は、今後の展開に関わる伏線が盛りだくさんとのことですが、銃撃を天使が『ハンドソニック』で弾いた時に、0と1の2進数が現れていることから、ミスリードでないなら、各人が死後の世界と認識しているこの世界は、電脳世界なんだろうか?ゆりっぺが、世界のルールに従わない自分たち以外の生徒たちをゲームのNPCのようなものと表現してたけど、案外当を得ていて、むしろ正解そのものなのでは?ゆりっぺたちはバグかウイルスみたいな存在で、世界のルールに従って生活していると、そのうち消えてしまうけど、天使=ウイルス駆除ソフトに抗い続ければ、存在し続けられるみたいな?この電脳世界を操ってるゲームマスターが存在していて、理不尽を強制しているのもゲームマスター=神。ゆりっぺたちに銃を与えてるのは、ゲームを面白くする為…とか?ともかく、「Kanon」然り、「AIR」然り、「CLANNAD」然り、麻枝准作品がスロースターターなのはわかってるので、中盤以降の盛り上がりに期待したい。

☆エロゲライター原作オリジナルアニメ
久弥直樹sola」―花田十輝脚本回とオチが不評
虚淵玄ブラスレイター」―2クール目以降、色々な意味で凌駕した
麻枝准Angel Beats!」―?
個人的には、現時点では「sola」に軍配。