「FORTUNE ARTERIAL 赤い約束」第1話

プリホリ、はにはに、あけるりに続く、オーガスト原作のアニメ化第4弾は、親の仕事の都合で転校ばかりしていた主人公が、転校暮らしから脱却すべく、7年前に一度住んでいた島の全寮制の学校に転校してきて、何かが変わる予感がしていたら、予想以上にとんでもない事に巻き込まれてしまう話。さて、未だに払拭できないキャベツの悪夢を拭い去ることが出来るかどうか注目が集まるところですが、さすがに第1話の作画は文句なし。べっかんこうキャラの再現度は歴代最高ではなかろうか。これから学園生活を共にするキャラクターたちとの出会いや、舞台巡りは、特に奇を衒ったものではなく、既視感たっぷりの王道描写ばかりなんだけど、お約束を外さない分、見ていて安心感があるな。まあ、そんなベタベタなシチュエーションで単なる学園ラブコメを想像させておいて、最後に生徒会長の吸血シーンで、ファンタジー色を見せて驚かせる引き。冒頭で思わせぶりなシーンを見せているし、吸血鬼の設定を最初からバラしてしまうので、かつて『ワールド』と揶揄されたオーガスト作品特有の超展開っぽさは消えてますが。バタバタと詰め込んでる印象ですが、掴みとしてはここまでやってしまって正解か。各ヒロインにそれぞれ見せ場を与えてるものの、演出は、明らかに瑛里華を贔屓しているよね。アニメ版が誰のルートなのかは明らかにされてないけど、真ルート以外では謎も解決しないし、頼みますよ。規制で見せられなくても色気は出せる。女の子の体のラインをこれでもかと強調したエンディングのエロスは素晴らしいな（笑）。しかし、ヒロインたちとの会話よりも、伊織と征一郎の会話劇の方が面白いのは、エロゲ原作としては致命的なのでは？今回出番がなかった桐葉が登場して、孝平が生徒会に入ってからが本番。ヒロインとしてのプライドを賭けて、イケメン力を打破して欲しいぜ。