MOON PHASE 雑記

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「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」第8話

ふざけてるわね。発言でラスボスだと思ってしまってすいませんでしたー!相変わらずミスリードが秀逸なことで。序盤は、娘を失い悲しみの癒えないめんまママンの苦悩。中盤は、あなるの号泣告白。終盤は、ついに来ためんまの存在証明、と、濃密かつ怒濤の展開。めんまママンの真意に関しては深読みし過ぎだったようで、親として単純で純粋に娘の死をダシにして先に進む友人達を恨んでいたんですね。門前払いせずに家に招き入れたのも、日記を渡したのも、理不尽な現実を知って欲しいからこその当て付けだったようだ。めんまママンのことがあり、ゆきあつ達がもう止めようと提言しても尚、一人でもめんまの願いを叶えようと諦めないじんたんに対して、我慢できなくなったあなるが、思いの丈をぶつける。ここ最近、女も男も見境無しに泣かせまくりだな、じんたん…。衝動的に告白してしまったことの後悔を呟くあなると、あなるに何も言わずに去り、家に帰っても想いを胸に秘めたまま涙を流すじんたんの姿勢が対照的で、鮮烈に刻まれた名シーンだった。じんたんの妄言(?)に付き合いきれなくなったゆきあつだけでなく、ゆきあつに思うところのあるつるこですら、じんたんに対して辛辣な態度を取ろうかというタイミングで、ついにめんまが、超平和バスターズに生じた不協和音を取り除くべく、自らの存在を証明する。物理干渉できるなら、もっと早くから示しておけば良かったのに、と言う気持ちも確かに沸く。だけど、仮にやったとしても、普通ならトリックを疑われたり素直に信じてはもらえないだろう。あと、じんたんにしても、めんまを独占しておきたいと言う気持ちが少なからずあって、無意識のうちに抑止が働いていただろうし。なので、全員がめんまの時間が止まった最後の日記を読んでいて、じんたんが日記を追記できない状況を作り出して、そこで新たな日記をめんまが綴ったことで、みんなが疑うことなくめんまの存在を信じてくれた。そして、日記に新たなページを書き足したことが、娘の時間が止まっていると言っていためんまママンへのめんま自身の答えにもなっているし、死んでしまっているめんまの時間ではなく、めんまの死によって立ち止まってしまった超平和バスターズみんなの時間が再び動き出す暗喩にもなっている。この、今まで鏤めてきた布石が、連鎖的に一本の線で結ばれていくシナリオの連動感が凄い。これほどカタルシスが得られる仕掛けは、昨今のアニメでは、なかなかお目にかかれないぜ?次回は、めんまの存在を知って動揺するみんながどんな行動に出るかと、じんたんが、めんま弟に何をお願いしたのかが焦点になるのかな?