MOON PHASE 雑記

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「神様ドォルズ」第7話

匡平が隻を辞め、阿幾が地下牢に監禁されていた原因が明らかになる過去編。匡平の初恋の先生は、教え子の父と不倫していた不祥事の発覚と、それが原因で教え子を交通事故に遭わせてしまったトラウマから逃げるように空守村にやってきた。しかし、空守村でもその噂が広まり、閉鎖社会ならではのいわゆる村八分的に追い詰められていく中、同じような境遇にあった阿幾に居場所を求めて親密になっていき、先生の方から誘う形で肉体関係を結んでしまう。先生を辞めて、阿幾とどこか遠くへ行きたいと言っていた矢先、かねてから先生を狙っていた篤史に拉致され輪姦、異母兄弟にして穴兄弟にもなってやったぜヒャッハ−!な篤史の暴走に阿幾がブチ切れ皆殺し、匡平は来るの遅すぎるよ…と言う救われない結末。千波野先生は、ビッチと言うより、とにかく心の弱い人だったんだろうなあ。初恋の先生を守ると張り切っていた匡平は結局最後までピエロだったのに対し、阿幾は、なし崩しとは言え、心を許した先生を殺された事をきっかけに、暗密刀の隻の座を奪い返した上での虐殺行為と言うダークヒーローポジション。これでは、阿幾の方に感情移入したくなるのも自然だよね。隻という権力を持ち、事件の中心にいながら、何もかもが後手で、真相は全て伝聞だったという無力感から隻を辞めて逃げ出した匡平は、そんな自分そっくりな父親に同族嫌悪を抱いているわけだ。一方で、暗密刀の主導権を儀式無しで篤史から奪い返したことで、阿幾の隻としての才能の特異性に日向のお館様が目を付けたんだろう。匡平が隻だった時の玖吼理の歌が、以前、桐生に追い詰められて玖吼理が暴走した時の歌と同じで、阿幾と匡平の隻としての才能の共通点を匂わせている。以前のお館様の発言から、詩緒と桐生にも同様の才能がありそうだと受け取れるけど、それが他の隻と比べてどれだけ特殊なのか比べる描写がないからわかりにくいな。あと、この話が明かされたことで、阿幾に対する見かたは変わると思うけど、実は匡平に執着する理由はまったくわからないままだったりする。その点には日々乃さんも気付いていて、次回、日々乃さんが阿幾に直接問いただすハズですが…そちらの理由こそが、第1話のアバンにあった、“もう一つの”過去編に繋がる。まあ、そこまでアニメ版で描かれるかはわからないけど、ようするに、まひる様の活躍が待ち遠しいってことなんだぜ?