MOON PHASE 雑記

ニュースサイトMOON PHASEのブログ

01.「この世の果てで恋を唄う少女YU-NO」

主人公の父母が残した謎を解き、奔走した果てに、父娘の近親愛が世界を救うSFアドベンチャー菅野ひろゆき剣乃ゆきひろ)と蛭田昌人が手を組んで生み出されたADVゲームの一つの到達点。主人公の選択によってルートが確定するADVゲームの特性を、『時は可逆、歴史は不可逆』という概念を用いて並列世界を視覚化し、それを渡り歩くA.D.M.Sは衝撃的だった。当時、自分がはじめて発売日当日朝一で購入し徹夜でプレイしまくったゲーム。真のエンディングに辿り着いた時の喪失感は凄まじく、未だにこれを越える喪失感を味わうようなゲームには出会えてないと思う。菅野ひろゆき氏が亡くなったことで、制作スケジュールの遅延と予算などが原因で当初の予定から削られた、異世界編もA.D.M.S化した完全版が世に出る可能性が潰えてしまったのが残念でならない…。せめて、フルカラー・フルボイスで最新OSに対応したリメイク版を出して貰いたいものだ。