MOON PHASE 雑記

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「カンピオーネ! 〜まつろわぬ神々と神殺しの魔王〜」第1話

主人公の護堂さんは、女たらしの祖父の依頼で、イタリアに住む祖父の元カノ妖艶魔女に『プロメテウス秘笈』とかいうよくわからん代物を届けるお使いをしていたら、金髪美少女魔術師に付け狙われ、神様同士の戦いに巻き込まれ、金髪美少女魔術師にキスされていたという話。

ニコ生先行配信で視聴。OPはなし。あからさまにOPが入りそうな間があったので、先行版ではカットされただけだと思う。原作は既読です。ぶっちゃけ信者レベル。事前情報で、第1話は、時系列順に原作3巻の内容をやることは知っていましたが、文庫1冊の90%近くを大幅なアレンジをしてたった1話で消化してしまったため、原作を知らない人が見ても、これダイジェスト?と勘違いするのではなかろうかと思えるほどの駆け足っぷりでした。『赤銅黒十字』の騎士としてのエリカの立ち位置の説明が無いから、エリカの行動理念が意味不明だし、ウルスラグナと護堂の交流も無かったので、話の骨格を理解するだけでも困難だったんじゃないかなあ?スーパーダッシュ&ゴー!に掲載されていたインタビューによれば、第1話にこの話を持ってきたのは、最初に護堂とエリカの関係構築をしておいた方が、尺が限られたTVアニメという媒体において視聴者を物語に没入しやすくするのが狙いだったみたいだけど、正直、やらかしてしまった感が…。これだったら、原作通り、最初からエリカが護堂にデレ全開で、2人がどういう関係なのかなんてどうでも良くなるぐらい俺TUEEEE展開で良かった気がするぜ…。あくまで、護堂とエリカの関係構築に焦点を置いていたようだから、今回の話の結末を描く事は重要ではないわけで、そうなると、必然的にウルスラグナの権能に関する詳細は明かさず、最後にエリカがキスをして護堂が戦士の化身『黄金の剣』を使った後の事の顛末もスルーして、次回は、何事も無かったかのように原作1巻から仕切り直しになりそうだ。まあ、「カンピオーネ!」に良く似た何かと割り切ってしまえば、ウルスラグナの権能の見せ方の工夫とか、リリカルなのはで培われた草川啓造監督らしい魔法演出とか、ファンタジーアニメとしての出来は悪くないと思うので、2話以降が本番だろうな。神様にまつわる蘊蓄の数々も見所だけど、アニメでは尺的に難しいだろうから、やっぱり、他のなんちゃってハーレム作品が泣いて逃げるガチハーレムっぷりと、エロ過ぎるキス描写をどれだけ頑張ってくれるかに期待したいところ。