MOON PHASE 雑記

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「ChuSingura46+1 -忠臣蔵46+1-」

去年の最高エロゲと推す声もある本作、遅ればせながら攻略しました。と言うのも、同人版に新規シナリオを追加、フルボイスにして商業化したようですが、パッケージ発売した際には特に予備知識が無かったためノーチェックで、ダウンロード版でようやくプレイしたという体たらくでして…アンテナ低かった自分を叱りたい。昨今、手垢付きまくってる女体化もの且つタイムリープものでもあるんだけど、織田信長ではなく忠臣蔵を題材に選んだ時点で大勝利だと思うわ。第3章のバッドエンド分岐を除き、選択肢なしほぼ1本道の全5章構成。泉岳寺の呪いの御籤によって、元禄時代の同姓同名人物に乗り移ってしまった主人公の深海直刃が、現代に英雄として語り継がれる赤穂義士の仇討ちの宿命に巻き込まれながらも、元の世界に戻る方法を模索し、出会いと別れを繰り返し、歴史に翻弄された直刃が辿り着いた結末は…というのが大まかなあらすじ。殺陣描写は、はあっ!せいっ!ドカッ!ズバッ!と掛け声と擬音メインの少年漫画系。本作のレビューの大多数が言っているけど、3章までなら間違いなく傑作レベル。特に第3章の完成度は異常。愛する主税と死を共にすることを許されず、歴史に残らない戦いに挑むエピソードは鳥肌ものだった。そこで終わっておけば綺麗だっただけに、4章と5章の蛇足感が拭えないんだよね。4章は、フィクション忠臣蔵の世界観の中でリアル忠臣蔵の真実を語ってるから違和感があるし、5章は、プレイヤーすら知らないうちに、いつの間にか主人公が何とかしてました、で解決している部分に頼ってるので雑すぎる印象。あのタイミングで、綱吉説得やら、赤穂浪士の現代生活やらを描いていたら流れを阻害する以外の何物でも無いのは確かなんだけど、最終決戦は熱くて盛り上がっただけに、その手前の段取りが勿体ない。そもそも、呪いを解かないと現代に戻れないのに、どうやって赤穂浪士を未来に送り込んだんだろう?右衛門七似の幼馴染みとは結局何も無いのか?お気に入りキャラは、山吉新八郎、大石主税、清水一学。ちなみに最終章のメインヒロインは明らかに小夜。右衛門七とは何だったのか…。そう言えば、最近の萌えゲーにしては非処女率が高いな、これ。内蔵助と主税も義理の親子とかに設定変えられてないから、普通に一児の母がメインヒロインの1人という。あと、新八郎選んだらバッドエンド直行なのはバグだろ(笑)!死んだらループする設定のはずなのに何故…。

ちなみに、ここ数年の自分ランクは↓こんな感じ。エロゲじゃないリトバスやシュタゲは対象外。

2013年:1.「ChuSingura46+1 -忠臣蔵46+1-」 2.「この大空に、翼をひろげて FLIGHT DIARY」 3.「大図書館の羊飼い
2012年:1.「この大空に、翼をひろげて」 2.「黄雷のガクトゥーン」 3.「グリザイアの迷宮
2011年:1.「WHITE ALBUM 2 ic,cc」 2.「グリザイアの果実」 3.「穢翼のユースティア
2010年:1.「黄昏のシンセミア」 2.「桜花センゴク〜信長ちゃんの恋して野望!?〜」 3.該当なし
2009年:1.「BALDRSKY Dive1,2」 2.「俺たちに翼はない」 3.「真剣で私に恋しなさい!
2008年:1.「スマガ」 2.「媚肉の香り〜ネトリネトラレヤリヤラレ〜」 3.「G線上の魔王」 同3.「るいは智を呼ぶ
2007年:1.「世界で一番NGな恋」 2.「キラ☆キラ」 3.「吸血奇譚 ドラクリウス」
2006年:1.「遥かに仰ぎ、麗しの」 2.「この青空に約束を―」 3.「もしも明日が晴れならば
2005年:1.「車輪の国、向日葵の少女」 2.「パルフェ〜ショコラ second brew〜」 3.「プリンセスうぃっちぃず

2008年をピークに、大手は全年齢向けに流れてしまったり規制で風当たりがきつくなったりで、年々小粒になってるよなあ。この中だと、“こんにゃく”“おれつば”“まじこい”“ホワルバ2”がアニメ化済み、“グリザイア”“大図書館”がアニメ化予定…と。“ころげて”と“ChuSingura46+1”の3章までもアニメ化されないかなあ、と願望を書いておく。