MOON PHASE 雑記

ニュースサイトMOON PHASEのブログ

「ゼーガペイン」第1話

富野御大作品とガンダムを除くと、久々のサンライズオリジナルロボットアニメ。女装ブルマから始まるなんて何の嫌がらせかと思ったが、その後は、学園生活の中で主人公だけが非日常に触れて物語が動き出すというセオリー通りの展開で、安心して見られた。主人公は一歩間違えるとウザいだけだが、ギリギリ熱血バカの範疇に収まってるので嫌いではないな。現実と思ってる世界が実は虚構で、ゼーガペインが戦っている世界の方が本当の世界? 前世(?)の記憶を持ち合わせてるからだろうけど、主人公の適応力が高すぎ。もう少し引っ張っても良かった気がする。3DCGのロボットバトルは、爽快感とか新鮮味を感じられずいまいち。ゼーガペインのデザインも、今期のロボットアニメ唯一の対抗馬であるデモンベインと似通ってる上、現時点では迫力負けしてるし。これほど多い春新番の中で、ロボットアニメは、これと「機神咆吼デモンベイン」しかないので、もう少し頑張って欲しいんだけどな。原作が伊東岳彦氏と言うことで、「アウトロースター」並の燃え展開に期待したい。

「かりん」第20話

ウィナーの愚行により傷心の麻希は、果林と雨水くんのラブラブっぷりを見て更に嫉妬心を募らせて、理性の制御が効かなくなり、ついには空鍋…じゃなくてマフラーを解きほぐす!怖ぇぇ! 吸血に目覚めた杏樹の血の嗜好は“嫉妬”。杏樹の演技が真に迫っていて、兄貴の意味深なセリフも上乗せされたので、本当に最後まで杏樹の真意に気付けなかったよ。コウモリで麻希の行動に気付き、吸血することで嫉妬心を消し修羅場を回避させ、その現場を果林に目撃させることで、種族にとっては綺麗事でしかない主張の果林に嫌悪感を抱かせて雨水くんの血を吸わせない決意を固めさせ、杏樹が吸血に目覚めたことで、一人昼の世界に取り残されてしまう果林と、雨水くんの幸せを願うと言う、徹底した自己犠牲計画に泣いた(ノД`)。その一方で、ウィナーの祖父が不穏な動きを見せ、またエルダおばあちゃんから、果林が「吸血鬼になる方法が見つかった」という一報が届くという原作にはない急展開へ。アニメオリジナルの設定なんだろうか?

「しにがみのバラッド。」第6話

最終回もアニメオリジナル。彼女がいるなんて一言も言ってなかったのに〜と、勝手な思い込みでショックを受けて、歩道橋から思わず飛び降り自殺未遂しちゃった桜と、それに付き合うモモ。最終回ぐらいはモモが死者の魂を運ぶシーンが見られるのではないかという先入観があったために、千羽鶴を見るまでは、本当に死んだのだろうと思わされたよ。結局、いつ死ぬかは言ってなかった2話のように、死んだとは言ってないというオチでしたが。実は周りのみんなは自分の事なんて気にもしてなかったんじゃないか?自分が死んでもすぐ忘れられてしまうんじゃないか? …気持ちは良くわかりすぎて切なくなった。物語の締めとしては、少し弱い感じだったけど、一話完結オムニバス形式の作品としてはまずまずの出来でした。ただ、最初にモモが死神の異端児である事を示さなかったのは失敗で、モモの舞いが見られなかったのが心残り。「ヒカリのキセキ。」「傷跡の花。」「スノウリバース。」をやっていれば、原作未読者のアニメ版の評価も、かなり違ったんじゃないかと思う。