MOON PHASE 雑記

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「うたわれるもの」第26話

過去回想でミコトが捕らわれて、アイスマンとの子を宿した貴重なサンプルとして解体された辺りから、もう涙が止まらない・゜・(ノД`)・゜・。本当に素晴らしかった。あの複雑に絡み合った壮大な物語を、アニメ独自の解釈を織り交ぜながらも、綺麗に纏めたスタッフの手腕に感服です。これほど清々しい余韻の残る最終回を見られたのは久しぶりだ。ハクオロとエルルゥのキスは、近年希に見る美しいシーンだった。結局、最後はハクオロの中から再び暴れだそうとするディーを、全員で食い止めたのは、原作でラスボスだったハクオロ自身を、生身の人間が倒してしまう無茶さを軽減させると言う意味では良かったかな。この世界の人々が、今まで神に縛られ導かれてきた存在から、本当の意味で一人立ちする最初の一歩となる印象的な場面です。動から静へと一転し、挿入歌が流れ出す演出は、ベタだけど素直に泣ける。欲を言えば、ここでエルルゥの子守歌『運命』を再び聞きたかったんだが、キスシーンが予想外に秀逸だったので帳消しになりました。エピローグに限って言えば、ほぼ原作通りでしたね。ただ、そのせいで、アニメ版ではハクオロとの子供を産めずに死んでしまったユズハの扱いは少し不憫だ。てっきり生存フラグが立ったと思ってたんだけどなあ。最後のエルルゥの振り向き笑顔は、オープニングに使われてるカットの方が思い描いてたイメージに近かったんだけど、これはこれで、ラストシーンを原作よりぼかす効果があって、良かったのかも。あの笑顔こそが、この物語の全てであり、目指していた場所。ハクオロの仮面の正体、実験体63号の掘り下げ、正確な時系列、オンヴィタイカヤン絡み、そして、最後にハクオロは帰ってきたのかどうか?…等々いくつか謎が残されてますが、この辺に関しては、原作が発売された当時から色々と考察されてるので、興味のある人はネットで調べてみるのも一興かと。2002年に発売され、年間売り上げ2位、エロゲー雑誌の読者投票で年間1位に選ばれ、Leaf最高傑作と評されることも多いこの作品を、高いクオリティで作り上げてくれたスタッフ陣、アニメ本編はもちろん、「うたわれるものらじお」でも話題を提供し続けてくれている声優陣、そして、関わった全ての人達に感謝したい。

「ゼロの使い魔」第9巻

今回は、原作ファンの間でも極端に賛否両論別れそうな展開だったな。ポイントとしては、超デレ化して独占欲丸出しのルイズ、ティファニアとお別れ、シュヴァリエの称号を得て貴族になったサイト、サイト争奪戦にアンリエッタ本格参戦、コルベール先生大復活、か。東の地に旅立つお膳立てがようやく整い、同時にタバサの問題が解決間近と言ったところ。最初の方のルイズとサイトのピロートークは、何だか凄いことに。もう次巻辺りで最後の一線超えそうだぞ。タバサの涙と、サイトに命を捧げると誓わせたのは、心を閉ざしてるタバサの性格からして、ちょっと性急だったような気も。あと、アンリエッタは、サイト以上にルイズの心に気付かない鈍感、本当に純真無垢なお姫様として描かれてるので、見方によっては腹黒キャラになってしまうわけだ。シエスタは半分お色気ギャグ要員だし、ティファニアはまだサイトを恋愛対象として意識するに至ってないから、ルイズの一番のライバルはアンリエッタになりそう。コルベール先生は格好良すぎだろ(笑)。だがそれが良い。虚無の担い手が4人揃うのと東方の件は、物語そのものの終局まで残すだろうから、ジョゼフとの決着はまだつかないと思うけど、タバサの母親に関しては次回で一段落するかな?