「ef - the first tale.」
プレイ時間は、トータル6時間ぐらい。チャプター1は、夢を追いかけるべきか悩む紘と、夢が見つからず自分の居場所を探すみやこの物語で、電撃コミックガオ!で先行連載中のコミック版と、セリフまでほぼ同じストーリー。チャプター2は、チャプター1の三角関係で負けて怪我でバスケも捨てた景と、失恋した痛みを感じないように封印してきた京介の物語で、景は、紘を好きな気持ちは無くしてないので、ちょっとだけ寝取られor寝取りっぽいストーリー。分割する場面としては、優子が関わった話から、夕が関わった話へと視点が切り替わるタイミング以外選択の余地はないので、これがベターだろうけど、チャプター1とチャプター2で、2組のカップルの顛末は知り得ても、物語の全体像が、ようやく見えてくる一番良い所で終わってしまうから、物語そのものについては何とも言えない。例え、最高水準のグラフィック、演出、演技で作られていても、作品として未完成ではね……。ただ、特筆すべきは、やはり、立ち絵を極力無くし、一枚絵で作品世界を表現することで、プレイヤーを物語の閲覧者に仕立て上げる演出。これにより、映画を見るような感覚でプレイするインタラクティブ・ノベルと言うコンセプト通りのゲームになっている。前作の「はるのあしおと」でも採用されてたけど、今作でほぼ完成形になったと思う。