MOON PHASE 雑記

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「ef - a tale of melodies.」第6話

†嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに―――!
公式サイトがダークになって、オープニングがインストゥルメンタルになって、ただならない雰囲気なので、絶対何かある予感はしましたが、一話丸々過去編でついに明かされた優子の抱えてる秘密。人も歌も何もかも消えたオープニングは、文字通り精神的にも肉体的―性的にも色々なものを失った優子の隠喩か。エンディングが、穢される前の幼い優子バージョンなのが輪をかけて非道い(褒め言葉)。
†コレが アナタが見捨テタ オンナノコ です
前半では、凪からの思いに気付きながらも鈍いフリをしていたこと認めてしまったを夕くんやら、失恋した凪の切なさやらを、久瀬さんお別れヴァイオリン演奏会で癒すという青春群像劇らしい展開だと思ったら、直後に優子の様子がおかしくなり、その原因が、自分の抱えてる部分と相容れない綺麗な曲に耐えられなかったからだと知った夕くんが、どんな秘密でも受け止める覚悟をして告白したものの、突き付けられたのは、そんな夕くんの覚悟を“おめでたい”の一言で容赦なく粉砕するほどの想像を絶する現実だった。そうか、夕くんの瞳の色が変わるのは、嘘付いて瞬きしてる時だったんだ。第一期でのみやこメール&電話演出と対比させて、かつ、あれを上回る恐怖演出は圧巻。特に優子の痛みの単語の奔流には圧倒させられましたよ。一言一句かなり原作に忠実だったと思うんだけど、腰を振るだの咥えるだの膣内に出されるだの、もっと性的に生々しいセリフはさすがにカットされたか。その代わりに、感情の抑揚無く淡々としていた原作と違って、アニメ版は、虐待されていた部分と優子の精神をより狂気に染め上げたホラー演出になった感じ。体中ボロボロにされた虐待痕は、ステンドグラスと怪しげなマークと文字の羅列で表現して、逆に最後の優子自身の全裸シーンは、傷のない綺麗な素肌で描くことで、映像として見えてない部分でどれほど酷い身体なのかと、視聴者の想像を掻き立てているんですね。叫びながら白く消えてく夕くんは、心が壊れたようにしかみえないな。原作の夕くんは、事実を知って心は怒りに震えても、冷静な姿勢を貫き通して優子と向き合いワカメ義兄さんに立ち向かった強靱な精神の持ち主だったような気が。とりあえず、これで夕くんは優子と同じ位置に立って、ワカメ義兄さんと決着を付けたら過去編は一区切り付くはず。まあ、その後、別のベクトルでもっと過酷な結末が待ってるのだけど…。次回はミズキ編メイン?