MOON PHASE 雑記

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「ef - a tale of melodies.」第9話

ワカメ義兄さん本丸大炎上。前回、あれほど計画的に夕から優子を寝取り返して引っ張ったわりには、案外あっさり幕が下りてしまった感じ。あと、自傷していた優子を咎めた時に、ワカメ義兄さんが優子の顔を叩いたのは良くなかったな。どんなに身体を傷付けても、学校で隠し通せない顔だけは絶対に傷付けないというポリシーがあったはずなのに。でも、いつの間にか焼身自殺していた原作よりは、アニメ版の方が説得力はある。結局、夕と優子とは決着を付けずにヤリ逃げされたようなものなので、釈然としない部分は変わらないんだけど。助けられなかった妹のことを捨てられない部分は同じでも、捨てられないのなら、それを引き摺るのではなく背負って生きていくのだと、ほんの少しだけ心の持ち方を変えることが出来た夕の描いた優子の絵を見たことで、自分には絶対に見つけられなかった―おそらく、妹の死から目を逸らしたことで忘却していた―妹の顔を思い出せたんだろう。そして、妹(の絵)に囲まれて満たされたワカメ義兄さんは、夕に“一緒に死ぬべきだった”と言っていた通りのことを実行して、焼身自殺。炎上シーンの異常な長回しは、今まで優子を汚し続けていたワカメ義兄さんに対する憂さ晴らし最期の手向けですか?一方、久瀬さんはすっかり弱体化していた。徹底的に遠ざけて清算することに固執していたのに、一度仮面が剥がれて本心を見せてしまったら死の恐怖を孤独に耐えられなくなってしまったわけか。あのタイミングで、一度手放したはずのミズキから『果たし状』を受け取ったのは効くね。ドアが開いたシーンは、問い詰め攻撃でミズキを追い出したときとはまるで受け止め方が変わってるはず。それどころか、天使キター!と踊り出してもおかしくない(笑)。景が来たことで、日本とオーストラリア両方の屋上の鍵がミズキに託されるとは。最後に、教会でミズキの口から出た優子の名前、そして、エンディングに飛んでくる紙飛行機。いよいよ、過去編と現代編が繋がって、「ef」の核心に迫るときが近付いてきました。この瞬間の高揚感がたまらん。ただ、夕がミズキに問いかけるセリフは、思わせ振りに引き延ばさないで言って欲しかったなあ。あと、花を手向ける場所と夕との会話は、事故現場でやってくれた方が良かった。