MOON PHASE 雑記

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「涼宮ハルヒの憂鬱」改めて第19話

終わらない8月からついに脱出。2ヶ月近く続いた苦行からようやく解放されました。演出はやたらと壮大だったけど、結局、原作準拠の終わり方だったなあ。回想でさらりと流されてしまった最終日の様子だけど、ハルヒは遊んでるだけで、宿題全く関係ないじゃんと言いたいところですが、後日の古泉的解釈が単に的外れで、ハルヒの心残りは、みんなで宿題をすることではなく、夏休みの間にキョンの家に遊びに行く口実が見つからなかっただけだと思えばスッキリしますね。そう言う意味では、むしろ、後ろから抱きしめてI love you.と囁くのは正解に近かったのかもしれない。現実的な視点ではアニメ史に残るであろう前代未聞な繰り返し、原作の視点では、消失へと繋がる長門に蓄積されていく鬱憤、等々の意味は見出せるけど、それでも、やはり8回もやるほどの必要性は感じなかった。違和感に気付かない1回目、違和感に気付いたけど何も出来ない2回目、解決編の3回目で事足りるし。ただ、今回の件で気にしなければならないことは、原作はキョンの一人称なのでキョンの知らないことは読者も知らないはずが、アニメ版ではキョンの知らない(覚えてない)ことを視聴者が覚えてしまっていると言うこと。いわゆる第三視点を視聴者が持ってしまったと言うか、谷川流作品的に言えば、宮野の如く上位世界に片足突っ込んでしまったと言うべきか。もしこのメタ的な事象が、未だに発売されない『驚愕』のギミックに関わるのであれば溜飲が下がるが。上位世界の住人になれば、下位世界の時間軸に囚われる必要がない=繰り返し見たいと思わない『エンドレスエイト』が収録されてるDVDはスルーして良いと言うことですね、わかります。