MOON PHASE 雑記

ニュースサイトMOON PHASEのブログ

「コミュ - 黒い竜と優しい王国 -」

ちょっと高倉市まで、結奈のライブ見に行ってきます。アニメ化が決まった*1「アクセプター」の続報が早く欲しいぜ。

るいは智を呼ぶ」でブレイクした、日野亘×衆堂ジョオ×さえき北都トリオの『仲間』シリーズ(?)最新作は、突然、アバターと言う超常的存在に縛られて運命を共にすることになってしまった道化と魔女と4人の仲間が繰り広げる新美少女伝奇エンタメADV。中二全開の設定に対する賛否ともかくとして、力を手に入れて特別だと思ってみても、そこにはやっぱり、なるようにしかならない世界の現実があり、“それでも”とあがき続ける主人公をはじめとした集団心理え描いた物語としての完成度は高いです。ただ、あくまでお話としてまとまってると言うだけで、今一つ面白さに繋がってなかったのが残念なところ。その原因は、作中で自ら脇役気質だと公言してますが、暁人は特殊な力を備えた主人公補正のある主人公ではなく、物語の進行役としての主人公でしかなく、本来の主人公的な背景を持ってるのがメインヒロインのカゴメだったからだと思う。例えば、カゴメルートの最後で、少女Aの正体や目的、アバターを倒された接続者たちの末路など、全ての真相は、カゴメの幻象世界で語られてしまい、暁人は、暴走したカゴメを繋ぎ止めるために外側から呼び続ける役割しかなく、テキスト自体、カゴメの一人称に変わってしまう事からしても明らかだよね。そして、全体的に「るいは智を呼ぶ」のアンチテーゼ的な作品になってる感じ。大団円はなく、“機関”に対しても、接続者から解放される方法も、第一次感染源についても解決せず、主人公たちはお尋ね者だし。幻象世界でのやりとりなんて、まんま、カゴメが智で、密が惠のポジションだったし。カゴメルートをクリアすれば、カゴメは自分で言ってた通りデレデレ様だった事がわかるんだけど、カゴメが背負ってる業が重すぎて、暁人ほど素直に受け入れられないのが厳しかった。最初からテキストが三人称だったら、かなり印象が変わったかもしれない。あと、体験版…共通ルートの時点であれだけ萌えポイントの大盤振る舞いしてた夜子が、個別ルートに入るとカゴメルート以外ほとんど出番がなくて空気化してたのがガッカリだったなあ。“おまえを手に入れようと思う”とか豪語してたワリに、本編では大してアプローチしてこなかった王様のせいなんだけど…。アバターを使うどころか、出番さえなかったかませにもほどがある円卓卿たちを絡めたルートが欲しかったよ。そうすれば、奈々世も攻略できそうだし。一応、サブキャラの夜子にはHシーンがありますが、カゴメと愛を語らった直後に、夜子を貫いてる暁人さんは鬼畜すぎます(笑)。それから、本筋から脱線した一番平和なまゆまゆルートで萌え転げました。なんだあのかわいい生き物は。これで、るい智の茜子さんみたいに真ヒロイン属性持ちだったら隙がなかったけど、さすがにそれはテーマ的に無理があるか。まゆまゆやカゴメに比べて、紅緒さんの扱いには涙が止まりません。ルートのあるお春さんと言うか、どう考えてもセフレエンドじゃないか、あれ?
次は、Xbox360を持ってなかったのでプレイ環境を用意するのに手間取って出遅れましたが、何とか準備できたので、巷で高評価の「Steins;Gate」に手を出す予定。

*1:作中で