MOON PHASE 雑記

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「機神咆吼デモンベイン」第12話

最終回らしく怒濤の展開。悪い意味で。正直、原作を知らないと、最後まで見ても何が何だかさっぱりだったんじゃないかと思う。つまり、黒幕は邪神ナイアルラトホテップで、『シャイニングトラペゾへドロン』に封じられた旧支配者の世界を、『シャイニングトラペゾへドロン』同士の激突によって再び解き放つため、そして、その神の武器を使いこなせる階位まで九郎とアルを成長させるために、何度も何度も同じ歴史を繰り返させて来たという策略だったのだけど、今回の九郎は、その予測を超えてしまったことで、ようやく無限回廊から抜け出せたわけですが。アルによって九郎が戻ってきた世界は、邪神の因果から解き放たれた新しい世界。ブラックロッジという組織は元から存在しなかった世界に書き換えられていて、仮にブラックロッジが無くても存在していた西博士とエルザも、九郎たちに出会ったという記憶はない。そして、気になっていた、旧神エンドとアルトゥルーエンドのどちらになるのかの答えは、“両方”だった。どこか別の可能性の世界で旧神となった九郎とアルの計らいで、今回の世界のアルが助けられたと言う解釈で良いんだろうけど、アニメ版だけでここまで察するのは不可能だろう。結局、尺の問題だけではなかったよなあ。たとえダイジェストでも、もっと巧く作ってる作品はいくらでもあるし。原作ファンとしても、非常に残念な出来でした。