MOON PHASE 雑記

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「Gift 〜eternal rainbow〜」第10話

狂気と絶望に満ちた世界へようこそ。前回は、ほんの触りでしかなかった。冒頭、黒化する虹とともに、春彦と霧乃が去っていく夢を見る莉子。もうね、親指の爪を囓る霧乃の表情が素敵すぎ。あくまで莉子の夢なのだから、莉子はこの時点で既に、霧乃を病んでる姿として捉えてたわけだ。莉子は、許しを請いに霧乃の所に訪れるも、逆に黒化した霧乃の“問い詰め”発動!“やっぱり”とか“嘘つき”とか、カマかけ怖っ!!莉子がどう言い繕っても、霧乃が言ってる事の方がいちいち正論なので、反論できない。追いつめられて、お兄ちゃんの事以外なら何でもすると言う莉子に対して、霧乃が掲示したのは、これからの春彦君は譲るから、今まで春彦君と過ごした思い出を返して欲しいというもの。その条件をのんだ莉子に、遂に霧乃がGiftを使う。莉子は、春彦との思い出のみを失ったので、過去と現在の辻褄が合わず、泣き喚きながら春彦にキスしたと思えば謝ってみたりと錯乱状態に。春彦の過去回想で、糸電話と霧乃がピアノを最後まで弾けなくなった理由が判明するんだけど、あれではさすがに霧乃が可哀想だ。よりにもよって、別れの日を演奏会の日と同じにする事はないのに。莉子の記憶を自分の思い出のように嬉しそうに語る霧乃の姿は異常すぎる。結局、どこまでも偽善的な莉子と、精神的に弱かった春彦が全ての元凶だったのか。しかし、どんな結末を迎えても、霧乃は報われない気がするよ。今回は、とにかく病的な霧乃と、シナリオの巧妙さが際立っていて、見応えありました。