MOON PHASE 雑記

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「車輪の国、悠久の少年少女」

†The final test of a leader is that he leaves behind in other men the conviction and the will to carry on.

全体的に見ても平均点以上、ファンディスクに望んでるものをしっかり取り入れてくれた良作。特に法月編とおまけは最高でした。おまけ編のコラは腹抱えて笑った。法月編では、とっつぁんが、たとえ全てを諦めて、みぃなに失望されても、みぃなには会いに行くべきだったと思うし、牢獄での死体トリックは、死体の腐敗速度を考えると、てんてぇが気付かないのは少し無理があるし、最後の強制収容所特攻にしても、どうなったのかはプレイヤーに任せる形だし、正直勿体ないと思う部分はあるけれど、本編との比較に徹し、結末だけが分かたれたシナリオと言うことにこそ意味があり、繰り返しによって、とっつぁんの思惑が浮き彫りになるところが、まさに“車輪の国”を表してたんだと思う。もし、てんてぇ編を作ったとしても、同じことの繰り返しになってしまうのかも。とっつぁんは、賢一の3人目の親でもあったんだなあ。賢一を特別高等人にするつもりは最初から無かったんだろう。一方、ヒロイン編は、お目当てのヒロインなら楽しめるだろうけど、さち編以外は、ごく普通のキャラ萌えシナリオなので、法月編の後にプレイするとテンション下がるかも。ヒロイン編の賢一は、とっつぁんの意志を継いでるようには見えないし。お姉ちゃん編なんて、本編のエピローグで処女喪失を描いちゃったものだから、整合性を取るために本番H無しだし…。大統領になってからのアフターストーリーの方が良かったんじゃないだろうか?

ところで、「この青空に約束を―」がTVアニメ化するなら、「車輪の国、向日葵の少女」にも白羽の矢が立ってもおかしくないと思うんだが、メディアミックス展開はしないのかな?もしアニメ化するなら、五章までのカメラワークは、お姉ちゃん視点で固定しておけばクリアできるか。キャストは、変更無しに越したことはないが、とっつぁんだけは絶対に変えちゃダメだろうな。あと、キャスト以上に、BGMを変えて欲しくない作品でもある。

さて次は、品薄&由佳子の寝取られで荒れてる「ナツメグ」……ではなく、全力で「プリリン」中。そう言えば、「プリミティブリンク」のオープニングアニメ制作がJellyfishなのは予想通りだけど、作画監督は、「魔法少女リリカルなのは」の奥田泰弘氏だったんですな。