MOON PHASE 雑記

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「sola」第12話

家を作り、物を動かし、分身を操り、人の記憶や心を持った幻すら生み出す。どんだけ万能なんだ、蒼乃姉さんの紙使い能力は。ザ・ペーパーも真っ青なぐらい圧倒的じゃないか。夜禍は人の負から生まれたものだから、蒼乃姉さんの願いが歪んでいれば歪んでいるほど、夜禍としての力も強くなるんだろうか。蒼乃を煽る茉莉の演技が凄かったけど、本当に演技?あのセリフや表情は何気に本心っぽいぞ(笑)。映らないスクリーンを前にした疑似デートのやり取りが微笑ましくも切ない。会話の節々でどうしても出てしまう言葉で重くなる度に、今だけは忘れようと、叶うことのない約束を再び交わす2人の姿に涙。可哀想な依人を消して全てを元に戻したいと茉莉、なら私もあの時死んでいると蒼乃。本当の依人は蒼乃にとって都合の悪いこともした、そうならない全てが自分の思い通りのままの人形が欲しかっただけ、そんな姉さんには付いていかないと、ついに自ら生み出した紙人形自身に突き付けられ苦悩する蒼乃。そんなことはない、無理矢理にでも連れていく、もはや取り繕うことすら出来ない矛盾。狂ってしまった輪廻を断ち切るために、蒼乃を人間に戻すために、その血を以て命を剣に宿した茉莉。スクリーンに映し出された青空を見て茉莉は何を思ったのか。躊躇することなく剣を突き刺したのは、依人との約束を含め、空を求めた自分自身の渇望がその瞬間に満たされたから?もしくは、繭子が言っていたように、どんなことがあってもやり遂げる決意を再確認しただけかもしれない。そして、さらに驚いたのは、なんと次回予告が空気を読んだこと!微妙に残念な気がしなくもない。今回はバッドエンド一直線の引きだったけど、次回は最終回『ソラ』、今回の映写機に灯された空で終わりではなく、そのサブタイトルに相応しい結末を見せてくれることを期待しますよ。