MOON PHASE 雑記

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「School Days」第6話

自宅で、バイト先で、路上で、教室で、屋上で、場所も選ばず、それこそさかりのついた猿の如く、毎日のように世界を求める誠。ただひたすらヤること以外、まるで自我を持たない人形のような誠は、その存在自体に薄ら寒さすら感じる。世界に言葉との関係を明かそうと進言されて、言葉、怒るよぉ〜とかヘタレっぷりを晒したり、言葉が転んでも、心配して駆け寄ることもせず、ただ醒めた目で仕方なさそうに相手をしてる態度は、視聴者の神経を逆撫でするためにやってるとしか思えない。世界は世界で、誠との関係に罪悪感を覚えているものの、結局流されて受け入れてしまう。誠と世界の関係が変わったことに勘付いた刹那の気遣いに対して、はっきりと答えられず嘘をつく世界の弱さ。刹那が世界の事を思う気持ちや誠との仲を気にする理由に関しては、きっちり伏線を回収して欲しいところ。そんな2人とは対照的に、誠の素っ気ない反応への不安を振り払うように、自分が誠の恋人であるという自信を持って行動している言葉の強さ。心に指摘されてた通り、確かに内面から変わりつつある言葉だけど、その強さは、誠にのみ向けられた妄信的なものなので、一つボタンをかけ間違えた途端に、破滅へと向かう怖さも併せ持っているんだよね。今回のラストで、見事にその地雷を踏んでしまったわけですが。乙女たちに啖呵を切り、誠を信じて走る言葉。友人たちに根回しをして、言葉を陥れる準備を整えるイジメ軍団の包囲網。誰と付き合っていても構わないと告白し合う世界と誠。挿入歌に乗せて、緊張感と焦燥感を煽る演出は鳥肌ものでした。挿入歌は、「記憶の海」@yozuca*、エンディングは「涙の理由」@栗林みな実。次回は『前夜祭』、この流れだと、原作における最悪の展開『散る言葉』ルートをどうしても思い浮かべてしまうけど、さてどうなる?原作と違って、誠と言葉が付き合ってるのを知ってる刹那・光・泰介の行動が重要になりそうだが。