MOON PHASE 雑記

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「true tears」第13話

心が震えたとき、無意識のうちに溢れ出す涙こそが真実の涙。それが例え、嬉し事でも、痛みを伴うことでも。もう一波乱あるかと思ったけど、そんなことはなく、眞一郎が乃絵との関係を清算して、比呂美エンドに。どちらかというと、乃絵を主人公とした、乃絵の失恋物語だったようにも見えるけど…。涙をあげて泣くことを止めたあの時から、眞一郎と出会って人間臭さを取り戻していった乃絵が、登場人物の中で最も“成長”したんだろうし。

もちろん、その後の展開をまだご存知ないみなさんに、あの曲が何をもたらしたかは分らないですけど、最終話まで見終わった後に第1話の乃絵の笑顔を見返してもらえたら、僕の感慨も何となく解ってもらえるんじゃないかなぁ。

http://www.truetears.jp/blog/2008/01/01.html

初登場シーンのどこか無垢な笑顔と、ラストシーンでの告白文の残滓と空を見上げて散らす涙との対比をすることで、確かに言わんとしてることはわかりました。でも、乃絵のおばあちゃんの話とか、眞一郎が飛べる話とか、ほとんど関係なく失恋の涙になってしまったので、物足りなさを感じてしまったかなあ。比呂美の余裕のなさは、眞一郎の曖昧な態度が原因なのは間違いないんだけど、それにしてもアピールが性的すぎて困る(笑)。カップ一つ割っちゃった⇒眞一郎のカップを引き寄せる⇒わざと見せつけるように間接キス⇒いいよ、……『いいよ』ってなにがだー!!!そりゃあ、思い付くのは一つしかないけどさ!!!ヘタレ眞一郎が、そこで青い性を暴走させたりできるはずないので、比呂美の変な態度に怖くなって逃げ出しちゃいました。眞一郎は、乃絵に対する接し方と、比呂美の扱い方に、もっとはっきり線引きしておけば、ここまで比呂美が不安になることもなかっただろうに。そんな比呂美にすかさずフォローを入れる眞一郎ママンは、前半の嫌味姑っぷりはどこへやら。愛子は、眞一郎が昔からお節介焼きだった事を示すぐらいにしか関わってないので、ほとんど不要なキャラだったような。眞一郎の処理能力が追い付いてないし、ヒロインを増やすぐらいなら、眞一郎ママンと比呂美ママンの確執の真相とか、眞一郎と比呂美の小さいときの祭りエピソードとか、もっと掘り下げて、物語の下地を固めてくれた方が良かった気がするよ。等身大の恋愛模様に、エキセントリックな乃絵の存在がファンタジー要素を匂わせるスパイスとして作用したおかげで、先の読めないハラハラ感に拍車をかけて巧くバランスが取れてた感じ。結果的に、タイトルとテーマ以外、原作をすっぱり切り捨てたのは正解だったと思う。ただ、この手法は、固定ファンの多い人気作で使うのはまず難しいだろうと言うことと、アニメによる原作の販促効果はほとんど見込めなそうと言う懸念があるので、今後流行るかどうかは微妙ですかね?