MOON PHASE 雑記

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「乃木坂春香の秘密」第1話

原作は、第1話の放送と同日(昨日)発売されたばかりの最新刊を除き既読。文武両道、才色兼備、良妻賢母、世界的大富豪のお嬢様にして、それを鼻にかけることのない性格の良さを持ち合わせ、『白銀の星屑(ニュイ・エトワーレ)』と呼ばれる学園のアイドルこと乃木坂春香には、誰も知らない、知られてはいけない秘密があった――!!…と言っても、実は女装少年でしたとか、魔法少女でしたとか、異世界人でしたとか、幽霊でしたとか、そんなビックリドッキリはなく、アニメやマンガが大好きな、いわゆる『アキバ系』オタクってだけなんですが。そんな春香の秘密を知ってしまっても、普段からもっとディープなオタクである友人の信長に付き合っていたおかげで偏見を持ってなかった裕人は春香を受け入れ、そんな裕人の態度に安心した春香は、裕人に対する警戒を緩めて、隙を見せてくれるようになりましたとさ。2人が親密になった今回のスピードに反して、姉たちのせいで女性に偏見がある裕人と、アキバ系の趣味にしては異常に無垢で性知識に欠けてる春香なので、ラブコメの進展速度は今どきの小学生以下だったするんだけどね。これだけのことで高嶺の花と親密になれる敷居の低さは、願望充足物としては正しいあり方かな?でも、作中では深夜アニメを観るような人=オタク=この作品の視聴者の分身となるべき主人公が、物語の構造上オタクだと成り立たないと言う矛盾がどうしても発生してしまってる。自分がオタクだと知られることを恐れている春香の反応が過剰すぎるので、この時点だと視聴者にケンカを売ってるように感じてしまうかも。春香が中学生時代に味わった辛い過去が明らかになるまでは我慢して見守るしか。スタジオへらくれすが総力を結集(?)した作画は、お色気方面で予想外にサービス多めでビックリ。次々と脱がせていくオープニングはセンス良いですね。乃木坂家メイド隊がヲタ芸を打ってるエンディングは、「涼宮ハルヒ」を意識してるんだろうけど、露骨に踊らせる満々な感じだなあ。