MOON PHASE 雑記

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「WHITE ALBUM」第1話

「雫」「痕」「To Heart」で、ビジュアルノベルメーカーとしての地位を築いたLeafが、路線転換を図って打ち出した浮気ゲーが、舞台を1986年に移し、発売から10年経ってTVアニメ化。TVアニメ化の企画があがったのは4年ぐらい前らしいけど、自分もその頃ウワサを聞いていて、その事をmixiの日記に書いてたんですが、まさか実現するとは思わなかった。原作は、ランダム要素などが面倒でフルコンプせずに投げ出してしまった為、『ここがあの女のハウスね!』ネタFlashの印象の方が強いかなあ。あと、「QOH」とか。とはいえ、原作の序盤はもう少しギャルゲーちっくで明るい雰囲気だったと思うんだけど…。アニメ版は、尺が限られてるからかもしれないけど、最初から陰鬱で重苦しくしすぎだ。キャラクター同士の会話劇も妙に辛気くさいし。特に彰は別人だろ。声優陣のインタビューで酷評されてる主人公の冬弥も、もともと、鳴海孝之伊藤誠と並ぶヘタレ主人公として有名ではあったものの、アニメ版だけで比較したら、第1話での印象は3作品中最低になったんじゃないかな?まあ、人の話を聞かず、噛み合わない会話は、物語の主題でもある“すれ違い”を強調するための意図的なものだとわかっていても、やっぱりイライラさせられるよね。80年代を彷彿とさせる小物や、公衆電話でのやりとりも、“すれ違い”を描く道具として多用するんだな。冬弥が見ている“テレビの中”の由綺が、生放送ではなく、必ず録画で過去のものというのも同様の意味だろう。彰が冬弥に向ける苛立ちや、冬弥の八方美人っぷりからして、由綺と理奈だけではなく、美咲やはるかなどのヒロイン全員を喰い漁りながら、ひたすらモジモジと悩み続けて鬱陶しい冬弥に付き合わされるんだろうか?文字で内面独白を表現する演出は、ノベルゲーらしい地の文を映像に落とし込むやり方として目を引いたんだけど、序盤ならともかく、後半に進むにつれて、冬弥のウジウジした心の声で画面が埋め尽くされる予感が(笑)。由綺と理奈が仲が良いのは良いんだけど、芸能界での立場やキャラ付けとして、いじめっ子アイドルグループを使った展開は頂けないなあ。もっと理奈のステージをPVのように流すぐらいキャッチーにしないと、次回への引きが弱いと思う。セックス抜きでドロドロの昼ドラ展開をすると、どうしても薄っぺらくなるけど、前情報だと、一応アニメ版でも、弥生さんは原作通り身体を使って冬弥と由綺を引き離すみたいですね。なんだかんだで純愛を貫く由綺ルートでは盛り上がりに欠けるから、最終的には理奈ルートに行った方が面白そうだ。あと、雑誌などのインタビューでアニメ版の劇中で使用すると公言していた、「WHITE ALBUM」「SOUND OF DESTINY」「POWDER SNOW」の3曲がいつ流れるか注目したい。