「涼宮ハルヒの憂鬱」改めて第8話
新アニメーションをわけもわからず上司の言われるままに管理させられてた角川の中の人や京アニの中の人がみくる本人、もしくはみくるの同僚の下っ端未来人ばかりだったので、禁則事項に触れて当日まで何も発表できなかったんだよ!テレビ和歌山がポカしたのは大人版朝比奈さんの茶目っ気だったんだよ!…とまあ妄言は程々にして、ハルヒの陰謀に踊らされて待ち続けること3年、遂に新作『笹の葉ラプソディ』が放送されました。思い返せば、朝日新聞で大々的に続編発表された時の(C)表記が2007,2008,2009となっていたことで、新作は2009年放送?と予想されてたし、今回のエピソードでは、キョンとみくるが3年間の時間凍結から目覚めてるし、様々な憶測も含めて、全て3年前に決まっていた通りにこの日を迎えたんじゃないだろうか?『分裂』が発売された頃のインタビューで谷川流氏が先に結末だけは決まってるとか答えてたので、アニメが先に進んだことで、続けて『驚愕』も発売されて、原作完結後にアニメの完結編を制作するまでの筋書きは出来上がってるような気がする。本編ですが、みくるのお願いでキョンが3年前の七夕にタイムスリップし、3年前のハルヒと長門に出会い、ハルヒが北高に入学するきっかけを作ると言う、『涼宮ハルヒの憂鬱-零-』とでも言うべき重要なエピソード。今まではみくるの言葉と大人版朝比奈さんの存在だけで成り立っていた未来人としてのみくるの力がはじめて目に見える形で使われたことや、相変わらず万能無敵超人の長門、ハルヒの世界改変能力やら、うさんくさい古泉語りなど、SOS団のキャラクター紹介も兼ねてるから、新作の最初にやるのにもうってつけな話。作画は若干最近の作風に流されてるけど気にするほどではない。カメラワークや演出は、「けいおん!」のように女の子の可愛さを前面に押し出した作りとは明らかに差別化されてる感じ。中の人の成長に伴う声の変化、特に長門が少し感情的になったのは、乙女回路がアップをはじめたからで、『消失』の伏線なんだろう、たぶん。みくるが漏らしてた愚痴は蓄積されて、のちの『朝比奈みくるの憂鬱』へと繋がっていくわけだけど、改めて放送版では、さすがにそこまではアニメ化されないよなあ。『陰謀』の伏線が入ってしまうしね。キョンが疑問に思ったことに対する長門と古泉の解釈は、タイムパラドックスの矛盾点とあわせて、色々と考察の余地があるようだ。新エンディングは、踊りまくりの前作と違って、静止画を多用して躍動感を演出していて、奇を衒ったものではなかったけど、これはこれで悪くない。次回は、新作エピソードを含めてさらに時系列シャッフルとか誰得な事を仕掛けてこなければ、普通に『ミステリックサイン』で、次の新作は『エンドレスエイト』までお預けになるのかな?