MOON PHASE 雑記

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「俺たちに翼はない」第12話

俺たちに翼はないんだ…って思ってたけど、それは自分だけに限ったことではなく、みんなそれぞれ悩みを抱えてるし、色々な可能性も持っていて、そんなことはなかったよって気付く話。だから、本当の物語はまだまだ続くけど、引きこもりヨージ君の多重人格問題に関しては一区切り。そして、実は、ヨージ君を見守っていた視聴者達も、ヨージ君の人格の一部―ISH(Inner Self Helper)だったんですよ、と。多重人格を引き起こしたルーツを探るために帰郷した前半は、怒濤の真相究明編。旦那の浮気でノイローゼに陥っていたヨージの母は、自分の息子を主人に見立て、同居していた弟の娘=小鳩を浮気相手の女と思い込み、虐待していた。小鳩を守るために、カルラと言う人格によって母親を刺してしまったヨージは、自分の罪の重さから自らに奈落の刑を処して引きこもり、小鳩を守るためのタカシという完璧超人人格を生み出した。だけど、タカシには欠陥があり、鷲介、隼人と言う人格が生まれた…。しかし、今や守られてるだけではない大鳩(笑)へと成長した小鳩は、そんなヨージの全てを受入れて、奈落から救い出す。世界が平和でありますように。奈落からの解放シーンは、ちょっと感動させられてしまったよ。こうして帰還を果たしたヨージは、全ての人格と統合・共生する道を選んだと。後半は、そんな自分の秘密をカミングアウトして回り、それぞれのヒロインに狙われる第1話の冒頭へと繋がる疑似ハーレムエンドへ。尺の都合上仕方ないんだろうけど、仮統合ぱね田とヒロインズのやり取りや、肝心のバラすシーンはちゃんと見たかったなあ。体は1人の人間だけど、それぞれ別の人格に惚れていて、統合ヨージ君を拐かそうとしてるのは、自分が惚れた人格を引っ張り出そうという打算的な目論見があるので、主人公が相手を一人に決められない優柔不断が原因のなんちゃってハーレムでは無く、ある意味本当のハーレムエンドかもしれないな。カルラ登場あたりから俄然面白くなったけど、やはり前半のお色気釣りと空回りギャグで損した感じ。真相を知ってから見直せば、色々と伏線の発見があって良いんだろうけどね。