MOON PHASE 雑記

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「レンタルマギカ」第1話

原作既読。今も昔もコンスタントに存在する魔眼モノ。主人公のいつきが福山潤ボイスなので、どうしても「コードギアス 反逆のルルーシュ」を想起させられるけど、原作もキャスティング(ラジオドラマ)もこっちの方が先。この作品もまた、時系列順の第1話ではなく、原作9巻『魔法使いのクラスメイト』に収録されているエピソードから始まってるんですが、これは、何か特別な仕掛けがあるわけではなく、単純にバトルをまず最初に見せたいという監督の意向からこんな構成になったらしい。ただ、その肝心のバトルが、魔法の仕組みや事件の種明かし、いつき自身が体験した現象が何だったのかなど、原作では地の文で説明されてる部分をほとんど端折っていて、しかも1話で完結させるために、かなり早回しで進んだので面白味に欠けてしまった。根底にある細かい設定が物語に与える比重が大きく、某TYPE-MOON作品に近い性質を持ってるので、映像化すると「Fate/stay night」の時と同じような欠点が露呈しそうだと危惧していたことが、まさにその通りになってしまった感じ。でもまあ、最低限、レギュラーメンバーのキャラクターを把握させる役目ぐらいは果たせてるかな?あと、違和感があったのは黒羽の設定。幽霊のはずなのに、雨に濡れてたり、影があったり、委員長に姿が見えてなかったか??アニメ版では、わかりやすくするために、余計な区別設定は削ったのか?出番こそ少ないのに、アディの存在感は異常。一応、穂波とダブルヒロインと言う認識で問題ないけど、アディのデレが強烈すぎて、穂波は不遇の眼鏡ヒロインなんだよね(笑)。エピローグでのアディと穂波のやり取りは最高だったので、原作では少なすぎる学園パートの増量に期待。

「プリズム・アーク」第1話

原作プレイ済。レベル99で、プリズムも全部集めましたよ…。大張正己×(愛媛みかん改め)江端里沙と言う、STUDIO G-1 NEOの黄金コンビがエロゲー原作アニメを手掛けてるのが珍しいというか面白いんだけど、実は、原作のオープニングムービーを手掛けたスタッフがそのままスライドしただけなので特に違和感はなし。影の付け方、ポージング、揺れる胸、熱血セリフなど、作風はバリイズム全開で笑ったけど。公式サイトでダウンロードできるムービーと、TVアニメ版とを比較して見るのも面白いかと。第1話は、本作の主人公・ハヤウェイと、メインヒロイン・プリーシアを中心にした、俺たちの戦いはこれからだ!風のクライマックスと、「プリズム・アーク」の前作に位置付けされる、現国王・マイステルと現王妃・プリンセアとの出会いが描かれた「プリズム・ハート」を交互にザッピングして見せる特殊な構成。これは、容姿の似ているプリンセアとプリーシアを同一人物、もしくは実の娘じゃないかと言う先入観を視聴者に植え付け、同時にヴィントラントの世界観を説明し、原作ファンへのサービスも兼ねている、物語の掴みとしては、上手く考えられた仕掛けだと思った。ただ、原作のネタバレを知ってるからこそ、そう思えるだけであって、初見の人の大半には、何で普通に時系列順に見せてくれないんだろう。意味がわからない。と思われるであろう、挑戦的な作りなのは間違いないね。とりあえず、勘違いしたままの方が、最後の方で真実が明らかになった時の有り難みは大きいはず。主人公たちの必殺技が原作通りなのは嬉しかった。しかも、ちゃんとレベルが上がってからしか使えない奥義になってるし、動きも3D戦闘パートのモーションに極力似せてる。ただ、クリティカルブレイク!を叫ぶのはどうかと思ったけど(笑)。フィーリアが居残りなので、ハヤウェイの『神』の子絡みのエピソードはカット?あと、パーティにリッテ先生がいなかったので、リッテ先生黒化も確定?パンチラとか全裸シンクロとかアイキャッチとか、さりげなくエロスも頑張ってた。次回が、時系列順の本当の1話。

「みなみけ」第1話

†この物語は、南家三姉妹の平凡な日常を淡々と描く物です。過度な期待はしないでください。
原作既読。1つの作品を2つの制作会社が別のコンセプトで作り連続で放送すると言う企画で、同じスタチャの「双恋」の進化形みたいな感じ。1クール目は、監督:太田雅彦、シリーズ構成:あおしまたかし、アニメーション制作:童夢と言う、去年のアニメ界を悪い意味で席巻した“キャベツ”スタッフが手掛けるため、始まる前から最悪の状況を想定して構えていたんだけど、蓋を開けてみれば、まさかの奇跡が起こった!?同じ童夢が手掛けた「苺ましまろ」で好評だった部分を上手く踏襲しただけと言ってしまえばそれまでだが、この1話を見た限りでは、ほのぼの日常ギャグモノとしては、十分成功と言える出来だったと思う。太田雅彦監督の個性が偉い人の圧力で潰されてるだけかもしれないけど。無駄にグルグル回るカメラワークとか、ちゃんと描き込まれてる料理とかで笑ってしまった。パンチラが無い以外かなり原作準拠なので、このまま最後まで失速しなければ、1クール目は安泰なのでは?その代わり、2クール目の「SHUFFLE!」スタッフが、思いっきり暴走しそうだけど。ufotableが好き勝手やり過ぎた「フタコイ」の二の舞にならなければいいが。

「キミキス pure rouge」第1話

原作は途中で挫折して積みゲー化してます。コミック版は、東雲版と糸杉版は既読。公式サイトやアニメ誌での作品概要から、複数主人公説は予想されてたとはいえ、実際見てみると、“あーあ、原作付きの作品で、一番やっちゃいけないことをやっちゃったな”と言うのが率直な感想。案の定、原作ファンサイトやブログ、2chの該当スレなどは大荒れだ。このネガティブ祭りは数年前にも経験した覚えがあるなあと思ったら、そうだ!これはまさに「下級生2」のたまきん祭りの再来!!確かに、原作のコンセプトであるキスを、アニメで1本のルートとして再構成して実現しようとすると、1人の主人公がヒロイン全員とキスしまくると言う、「School Days」の伊藤誠に匹敵するヤリチン野郎が誕生してしまうので、何らかの別の方法に変えざるを得ないのは仕方ないとしても、さすがに主人公を名字と名前で分けて2人の主人公に分裂させて、さらに摩央姉を女性視点の主人公とした、主人公3人体制にするという発想はなかったわ。群像劇にして、同スタッフが手掛けたハチクロっぽい雰囲気になってるのは悪くないが。ヒロイン1人1人に、適当にキャラを増やして相手を宛がうのは、どう考えても強引すぎる。しかも、よりにもよって、ヒロイン人気上位だった摩央姉を、犬飼君(仮)とくっつけようとしてる所には悪意すら感じるぜ。アニメ誌に掲載されてるあらすじによると、第5話で甲斐にデートに誘われて、摩央姉もその誘いにまんざらでもない様子らしいし…。まだ情報が出てないから何ともいえないけど、他のヒロインにもそれぞれ相手役が登場しそうだ。元々複数主人公の原作と、主人公固定だった原作が複数主人公に変えられるのとでは、嫌悪感の度合いが違いすぎるよなあ。エロゲーエロマンガなどに於けるエロ目的の寝取られならともかく、主人公以外のキャラと攻略対象ヒロインとのイチャラブを見せつけられて喜べるのは、かなり限られた特殊性癖の持ち主だけじゃないのか?最近だと、「ほしフル」が、これと全く同じシチュエーションをやらかして叩かれてたような。ヒロイン1人ずつ攻略してリセットしてる東雲版のコミックが好評を博してる理由を、どうやらアニメ版のスタッフには全く理解されなかったようだ。

「獣神演武」第1話

鋼の錬金術師」の荒川弘が長年温めていたらしいアジアンファンタジー企画をアニメ化。荒川弘自身によるコミック版が連載中だけど、原作と言うよりメディアミックス企画の一つと考えた方が正しそうだ。スタジオフラッグ制作と聞いて、「こいこい7」を思い出してニヤけてしまうのは自分だけではないはず。でも、ギャグ作品なら作画崩れもネタになるけど、シリアス作品だと不安なだけだからなあ。でも、東不可止PDの携帯コラムによると、折り返し地点まで制作が進んでいて、全部オールカラーでアフレコしてるらしいから、大丈夫っぽい?主を選ぶ一竿の剣を巡って、何千年もの間に幾度となく繰り返されてきた争いが、何百年ぶりかに破軍と貪狼と言う2人の強大な宿業の星が同時に目覚めたことで再び勃発する少年マンガの王道路線。宿星に導かれた七人が集うとか、「北斗の拳」と「ふしぎ遊戯」を足したような感じ。夕方枠でも通用する、むしろそっちがターゲットの作品だと思うんだけど、ヒロインの頼羅が血の繋がってない義妹設定だったり、破軍の憎悪を引き出すために、体を操られて、剥かれて、首締めなんてエロリョナシチュの場面だけ妙に深夜向けで浮いてた(笑)。