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休日はどうも筆が進まないので更新停滞してましたが再開。
「ティンクル☆くるせいだーす」に新展開、5月27日に電撃大王でコミック連載開始と同時に重大発表とな。メディアワークス製作でCS移植か、それともアニメ化か?
「BALDR SKY Dive1 "LostMemory"」
戯画のTEAM BALDRHEADによる『BALDR』シリーズ最新作は、主人公が戦場で失った記憶を取り戻しながら、かつて幸せだった自分たちから全てを奪い去った悲劇の事件の真相へと迫っていくサイバーパンクアクションアドベンチャー。本作は、2部構成の第1部に当たり、いわゆる分割方式なので、完結編が出るまでは評価を保留するのが常套なのですが、多くの謎を残すシナリオの未完部分を評価から差し引いたとしても、ゲーム性、グラフィック、BGMと総じてポテンシャルが高く、これ単体でも十分楽しめる完成度なので、「俺たちに翼はない」以来久々に、今年2本目の◎評価を付けました。これで分割でなければ、早々に2009年のトップ確定もあり得たのになあ。勿体ない。『BALDR』シリーズらしく、ルート固定で、攻略データを引き継いで、周回プレイしながら、徐々に物語の全貌が見えてくる構造。6人のメインヒロインのうち今回攻略できるのは、サバイバルモードで入手できる妄想ファイルは別にして、主人公の部下・桐島レイン、主人公の幼なじみ・若草菜ノ葉、学生時代の主人公のシュミクラムチームメンバー・渚千夏の3人で、攻略順は、レイン→菜ノ葉→千夏で固定。そのルート固定がネックで、とある事情で主人公に一途に尽くすレインの姿を最初に強制的に見させられるので、その後の菜ノ葉ルートと千夏ルートでは、レイン視点だと強烈な寝取られ感を味わうことになる。まあ、寝取られは表現として言い過ぎかもだけど、とにかく切ないんだよね。OP曲の歌詞も、攻略後に聴き直すと凄く泣ける。常に焦燥感に駆られながら戦い続けて、たった一人守りたい人のために、時には同僚、親族、友、そして、傷付いた者同士支え合ってきたレインですら自らの手で倒さなければならない選択を迫られる非情なストーリー展開は圧巻。だからこそ、過酷な状況下での、刹那のヒロインとの逢瀬がとても愛おしく感じられる。逆に幸せに浸っていた学園パートがつまらなく感じてしまう欠点もあるんですけど。あと、当然そんな世界観なので、場合によっては回避不可の陵辱シーンもあるのでご注意。真ドミニオンの巫女の言葉や、千夏ルート最後のエージェントの言葉から、特異点の向こう側の世界…全てが覆る可能性が示唆された。空の消息だけでなく、灰色のクリスマスの時クゥに起こったことやら、グレゴリー神父の正体やら、方舟計画の全貌やら、久利原先生が主人公に飲ませた薬やら、エージェントの言う主人公だけが可能とする特殊性の正体やら、まだまだ謎は盛りだくさんですが、全てが明らかになる結末に救いはあるんだろうか?「BALDR SKY Dive2 "RECORDARE"」が本当に年内に出れば文句なしだけど、例え延びても、それを待ち続けたいと思わせるほどのパワーはある作品。
「タユタマ-Kiss on my Deity-」第5話
メインヒロインであるましろが掲げる太転依との共存と言うテーマを真っ向から否定する、昨今のエロゲアニメの中でも屈指のアンチヒロイン・アメリさん覚醒の巻。メインヒロインを化け物呼ばわりし、応龍と手を組んで本気で殺そうとし、したり顔で裕理たちの前に顔を出す、そんなダメリさんにゾクゾクします(笑)。ちなみに原作のアメリルートでは、その主張が覆ることなく、太転依再封印・ましろ達とお別れエンドと言う、ハッピーエンドっぽくない終わり方をするわけですが…。アバンで、小さい頃からずっと一緒にいる約束をしていたアメリが、何らかの事情で中学生時代に裕理と疎遠になり、それを裕理がアメリに裏切られたと感じていることをトラウマっぽく描いてましたが、アメリが裕理から離れた理由はわからないままで、アメリのましろへの嫉妬が募っていくので、ましろに指摘されたアメリの想いを全否定したり、映画のチケットのくだりなどの態度だけ見ると、裕理が最悪な朴念仁に映ってしまうよね。まあ、アメリが裕理のケータイを“また”着信拒否したことなどから、中学生時代にアメリがどんな酷いことをしたのかは垣間見られますが。裕理は朴念仁なのではなく、両想いだと思っていたアメリに手痛く裏切られた過去があるから、どんなにアメリの好意に気付いても友達以上として見られず、また裏切られることを恐れて、朴念仁であり続けることを選んでしまっただけだ。ところで、ツンデレ応龍が人を殺したらダメだろ〜、と思ったら、人の精気を吸い尽くしてたのは、応龍ではなく、ヘビの変態通り魔だったのかな?幼少アメリがヘビと戯れてたのと併せたミスリード狙い?アメリと応龍の出会いが見たかったんだけど、あれを見せてしまうと応龍が憎めないやつになってしまうので、応龍を悪役にしておく為には難しいか。次回は、アメリ&応龍解決編ではなく、今まで影の薄かったゆみな&鳳凰編ですか。女体化ゆーりしゃん大活躍の予定。
「ティアーズ・トゥ・ティアラ」第5話
アルサルを猿呼ばわりして決闘を申込み、リアンノンにモーちゃん呼ばれるのを嫌がり、偵察に行ったロンディニウムでは大はしゃぎと、モルガン大暴れ(笑)。アホの子はアホの子なりに鬱憤が溜まってるんでしょうか?謎の吟遊詩人・タリエシンとの出会いと、帝国の貿易都市・ロンディニウムの偵察が本筋のはずなのに、帝国側の斥候がへっぽこ過ぎて、肝心のガイウスとアロウンの駆け引きに緊張感が足りず拍子抜け。全体的にテンポが悪くて冗長のような気がする。話の区切りが悪いわけではないので、演出のせいなんだろうけど…。タリエシンとアロウン、ガイウスとアロウン、腹の探り合いばかりで話がほとんど動いてないのも一因か。アルサル、エポナ、そして今回はモルガンと、「ドルアーガ」のお風呂当番の如く、土下座当番とは斬新だなあ。蟹笛で、なぜか巨大蟹ではなく、海から新キャラが登場して次回へ。不幸属性のスィールがシリアスチックに登場したのは違和感。今回の引きだと、魔王様の嫁候補になるきっかけの重要なアザラシ抜け殻イベントは改変必至?オクタヴィアも登場するみたいだけど、いきなり箱詰めハム女状態で出会うのではなく、帝国軍の剣士としてアロウン達と対峙するんだろうか?それとも、箱詰め強制送還になるまでの経緯を事細かく描写してくれるのかな?