MOON PHASE 雑記

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「シゴフミ」第1話

原作の湯澤友楼とは、川淳一(バンダイビジュアル)、大信博(ジェンコ)、松倉二(J.C.STAFF)、大河内一(シリーズ構成)4人の名前から取ったアニメオリジナル作品。電撃文庫から刊行されてるノベル版は別作家による先行メディアミックス的な位置づけらしい。ナデシコ等の佐藤竜雄監督とコードギアス等の大河内一楼がタッグを組んで贈る、「しにがみのバラッド。」風ちょっと切ない物語…かと思いきや、後半はショッキングな方向に急展開して驚いた。今冬新番1話のインパクトなら現時点で1番だろう。死者が死後の世界へと至るまでのは段階があって、完全に肉体を失う前に送ることができる遺書のようなものがシゴフミで、それを送り届ける使命を担ってるフミカが主人公かつ狂言回しになって進行するって感じなのかな?他のキャラクターはそれぞれのエピソード限りのゲスト扱いで。でも、今回の中心になってるロケット少年・翔太と、生徒会長(嘘っぽい)・明日奈はシゴフミの存在を人間側の立場から見ていく立場なのかと思ってたのに、いきなり1話で片想いの女の子に刺される役と、親と親友殺しの殺人犯になってしまうとはなあ。明日奈は、フミカが発見した廃ビルの下の階にあった撮影機材に囲まれた悪趣味な部屋、体に写経された裸の女性のイメージ、明日奈の父親が無職だった事を合わせて考えると、貧乏一家を養うために明日奈は父親にあの部屋で売春かAV撮影(?)を強要されていて、それが嫌で逃げ出したら偶然ビルの屋上で夢を追う翔太と出会い、自分の惨めさに改めて気づいて、妹を守るために父親を殺してしまったんだろうか?ロケットが飛ぶことを信じたのも自分と比較した裏返しかも。死に逝く者よりも、受け取った側のドラマと言うことから、恐らく『す』が伏線になってる翔太からのシゴフミを明日奈が受け取ってどんな行動を取るかに重点を置いて描くんだろうね。その後、明日奈が自殺して、明日奈のシゴフミを妹が受け取るとか、死の連鎖で物語が紡がれていく予感もする。翔太と明日奈の物語は次回で完結?ハッピーエンドを求める作品ではないと思うけど、ただ重苦しいだけではない、何かしら救いのある結末を見せて欲しい。