MOON PHASE 雑記

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「STEINS;GATE」第1話

エル・プサイ・コングルゥ

ニコニコ生放送の先行放送で視聴済みでしたが、OP/EDが加わって完成版になった地上波放送を確認してからの感想。

エロゲの当たり年と言われた2009年の中で、それらを押しのけて絶賛された科学アドベンチャーシリーズ第2弾が満を持してTVアニメ化。自分もおれつば同様、原作プレイ感想で高評価を付けました。ちなみに、同じ2009年組から、「俺たちに翼はない」「祝福のカンパネラ」「真剣で私に恋しなさい!!」「ましろ色シンフォニー」…と軒並みTVアニメ化になってます。2008年末発売だった「ヨスガノソラ」と「真・恋姫†無双」を加えると更に凄い数に。もう、2009年組で評価が高くて未アニメ化なのは、「装甲悪鬼村正」と「BALDR SKY」ぐらいしか残ってないかも。それにしても、何度も何度も失敗を繰り返しながら、それでも絶対に諦めずに未来を模索するループ物と言う部分で、「スマガ」「STEINS;GATE」「魔法少女まどか☆マギカ」と、ニトロプラス絡みで連続して被らせてるにも関わらず、全て話題作になってることが凄すぎる。

余談はこれぐらいにして、先行で見られなかった初見のオープニングは、原作のスカイクラッドが良すぎた事を差し引いても、インパクトは今一つだったかなあ。雰囲気は悪くないし、サビの高揚感もなかなかなんだけど、作り的に、何となくセカンドオープニングがありそうな印象。肝心の本編についてですが、原作ファンとしては、オカリンたちがぬるぬる動いてるだけでニヤニヤが止まりません。まあ、それだけで感想が終わってしまっては仕方がないので、もう少し詳しく触れると、やはりこの作品も、序盤から散りばめられた数多の伏線を、最後まで追いかけることで回収するタイプなので、登場人物がわからないことは視聴者もわからないままの状況を受け入れられれば良いんだろうけど、単純なわかりやすさを求めてる人にはキツイかも。さらには、主人公のオカリンの厨二病っぷりや、萌えオタのダルなどに嫌悪感を示して篩い落とされる人も多いんだろうなあ。ただ、おれつばのギミックとは違うから、視点や場面転換に混乱させられて、話の主旨自体が把握できないってことにはならないと思う。それから、ゲーム・ラノベ原作アニメ特有の展開の早さは、やはり気になった。ラジオ会館での展開とか、ものすごい駆け足感があったし。電話レンジ(仮)のややこしい操作方法もスルーだし。こっちは次回、紅莉栖と合流してから改めてやる可能性があるけど。殺されたはずの紅莉栖と再開するところまで1話でやってしまいたいと言う意図は理解できるものの、せっかくの伏線が、詰め込みすぎかつ流れるように通りすぎてしまうので、伏線が伏線としての効果を成せないのではないかと言う懸念を抱いてしまうんだよね。まあ、そのあたりはスタッフの手腕に期待して、杞憂に終わって欲しい。とりあえず、サブタイトルがネタバレと言うか核心を付いてるワケで、この1話は繰り返し見て憶えておくと、終盤で得られるカタルシスが違うはず。さあ、作中で運命の8月13日を迎えるのがある意味怖いけど楽しみだ。