MOON PHASE 雑記

ニュースサイトMOON PHASEのブログ

「輪るピングドラム」第1話

生存戦略、しましょうか?
冠葉と晶馬と言う双子の兄弟は、陽毬と言う不治の病にかかっている妹を溺愛していた。医者から余命数ヶ月と宣告されて、陽毬の願いを叶えるために思い出の水族館に行く3人。しかし、そこで陽毬は倒れ、唐突に死んでしまう。運命論に反発し取り乱す青髪弟と、淡々と事実を受け入れる赤髪兄。どうにもならない現実に絶望しかけたと思ったら…陽毬に買ってあげたペンギンの帽子の力で陽毬は生き返り、よくわからない存在に操られて良くわからないことを喋りはじめ、さらには、自宅に送られてきた冷凍卵からは自分たちにしか見えない謎の三匹のペンギンが居座る。陽毬を生かし操る“何か”は、命の代償を貰い受ける、ピングドラムを手に入れろと言う。生存戦略〜!
ウテナウテナと言われて不発に終わったタクト様とは違い、今度こそウテナ世代直球の、何だか良くわからないけど引き込まれてしまう怪作がはじまりました。先行で発売されているノベライズの上巻が、アニメの9話ぐらいまでの内容らしく、ストーリー自体はネタバレしてしまっているので、先が読めないのが楽しみでもあるオリジナル作品の強みを一つ手放してしまっているんだけど、そんなのがマイナス要素にならないぐらい映像に自信があったようで、実際見てみたら、まんまと術中にはめられた感じ。挿入歌と変身バンク(?)からの怒濤の展開と、良い意味で視聴者置いてきぼり(いや、作中のキャラすら置いてきぼり)の勢いは、まさに、わけわからなさを掴みの上手さが上回った瞬間だったよ。陽毬を操るものが生存戦略をはじめると言って、青髪は穴に落とし、赤髪からは何かを抜き取った結果、青髪は夢で魘されてるだけ。一方、赤髪は枷が取れたのか、妹ラブの近親相姦ろうとしてる。何者にもなれないだの、運命の至る場所だの、それとなく核心を仄めかしてるのはわかるんだけど、さすがに結末を予想するには情報不足すぎるな。今までは、妹とは結ばれない事実を受け入れてたからこそ、赤髪は女たらしを演じてたんだろうか?もしそれが今回のラストで決壊したのなら、今までの人間関係を含めて面白いことになりそうだ。あと、今回はちょっとしか出番のなかった、双子の兄弟の担任に片想いしてるらしい櫻花御苑女子高に通うJKがどう絡んでくるのかも気になるところ。ただ、不安なのは作画だなあ。「神様ドォルズ」「輪るピングドラム」「夏目友人帳 参」の3作品同時進行なんて、ブレインズ・ベースに耐えられるんだろうか?しかも、そのうち「神様ドォルズ」「輪るピングドラム」の2作品は、自分の今期期待作だし…。