「織田信奈の野望」第3話
うつけの信奈に美濃を譲るなどと独断で決めてしまった斎藤道三が、義理の息子の斎藤義龍や美濃三人衆に謀反されて絶体絶命の窮地に陥っていることを知るも、今川と浅井に睨まれている織田軍は動けず、そこにつけ込むために、いけ好かないイケメン浅井長政が、信奈との結婚を条件に同盟を申し入れてくる。しかし、ふとしたことから信奈の弱みを見てしまった良晴は、恋だろうが、天下布武だろうが、信奈の夢は全部叶えてやる!と奮起。良晴が抱く信奈のための決意の強さは、道三の正論すら看破してしまう。とはいえ、未来の知識が全く役に立たない状況で、五右衛門頼みの決死隊だけで包囲網を突破するのは難しく、いよいよ最後かと思ったところに、目覚めた信奈率いる織田全軍が援軍として到着する話。浅井長政が横やりを入れてきて、信奈が政局と恋との間で悩んで悶々とさせられる展開は、本来は桶狭間の戦いを乗り越えた後のエピソードなので、この段階でやってしまうと、若干信奈が良晴に対して意識しすぎじゃないかと思わなくも無い。ただ、時系列を圧縮して先にこれを消化したことで、2巻の部分は半兵衛ちゃんの話に集中できそうだけど。おそらく、墨俣一夜城築城の理由付けは変わるだろうね。今回は、長政に言い寄られて狼狽える信奈も良かったけど、美人で格好良い長秀さんはオーラが違った(笑)。この時点では、横恋慕キャラで嫌なヤツという印象しか無い浅井長政だけど、原作に於ける長政の正体を先に知ってるが故に、自分自身に言い聞かせるような、女では駄目なんだ的な長政の言葉に含まれている重みが理解できて、なかなか感慨深い。まさか、この長政に泣かせられるとは思わなかったぜ…といっても、原作7巻の話だからなあ。アニメ版では…。あと、正史では信長の正室になるはずの帰蝶姫が、安定のロリっ娘で登場してきたけど、待遇がどうなるのか気になるな。良晴とねねの関係同様、信奈の義妹扱いになるのかな?歴史上の重要人物のわりに、原作だと名前だけ出てきて後はスルーだったような…。良晴たちを助けるために信奈が軍を動かして尾張を空っぽにしたせいで、すかさず今川が侵攻。次回は、いよいよ原作絵師がハードル上げまくってる、かの有名な桶狭間の戦い!次回予告を見る限り、期待して良さそう。