MOON PHASE 雑記

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「魔法遣いに大切なこと〜夏のソラ〜」第1話

魔法遣いに大切なこと」「魔法遣いに大切なこと 太陽と風の坂道」に続くシリーズ第3弾、アニメは第2弾。今回も、脚本はシリーズ通しての原作者でもある山田典枝自ら担当し、その独特の作風から、好評だった「BECK」や、逆に酷評された「天元突破グレンラガン」第4話などである意味有名な小林治が監督を務める。内容は別にして、まず第一に、おそらく実写写真を取り込んで加工したと思われる異常に美麗な背景と手描きのキャラクターの融合表現に目を惹かれる。これで背景は全部手描きです!とか言われたら驚愕ですが。今までも実写を取り込んだ手法はあれど、これほど全面に渡って使われたTVアニメは見た記憶がないなあ。技術的には凄いことをしてるんだろうけど、さすがに普通のアニメならごく普通に使ってるような演出技法は使えないようで、遠回しの止め絵ばかりが目立って、その上で無理矢理キャラクターが動き回ってるように見えて違和感がある。母親がソラの乗った軽トラを見送るシーンなんて、進行方向とは逆のあさっての方向に見送ってるのかと錯覚してしまうほど。やはり、人の動きや表情など、小林治監督の個性が一人歩きしてる印象。独特の作風を否定するつもりはないけど、それをキャラクターデザインにまで持ち込んでしまうのはどうなんだろう?公式サイトのメインビジュアルなんて、ほぼJARO通報レベルだし(笑)。お話としては、友人の恋の成就を魔法でお手伝いしつつ、魔法研修で東京に行くことが決まって、それを想う母娘の心境を表現したもの。上京してからが本番だと思うので、これでも良いんだろうけど、掴みとしては、少年エースで連載中のコミック版のままやった方がウケは良かったのでは?アニメ版は人間関係やソラの設定もコミック版とは違うみたいだ。魔法使ってもヒマワリ量産してないし。でも、ソラ的に何か思うところがあるらしい“恋は向いてない”発言と、父親との約束のことを考えると、アニメ版のソラには余命1ヶ月設定無し、とも言い切れないのかな?