MOON PHASE 雑記

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「涼宮ハルヒの憂鬱」第13話

朝倉涼子の引っ越しの真相を調べに長門のマンションを訪れるハルヒキョン、そして古泉の超能力詳細明かしまで。クライマックス直前の説明回なので、シリーズ通じて最も落ち着いた話だったかも。ハルヒが小学生の時に“セカイ”を知ってしまい、何もかもがつまらなくなったとキョンに吐露する。そんなハルヒのイライラがキョンにも伝播しているのか、画面全体から“憂鬱”な感じが汲み取れる。エンディングクレジットでも、ハルヒが孤独になっている事を印象付けてたし。古泉の胡散臭い解説とキョンのツッコミは、この作品の特徴の一つ。タクシー運転手は、ちゃんと『孤島症候群』で登場した執事の新川さんっぽくなってた(笑)。ハルヒは“非日常”を望んではいるけど、同時に“まともな思考形態”も持ち合わせている常識人である、と言うくだりは、今まで放送されたアニメ版のエピソードや、今後の原作のエピソードも含め、根柢に関わってくる重要事項ですな。喋る猫や長門のインチキ能力、トンデモ野球を間近で体験してもハルヒがスルーしていたのは、無意識に常識の範疇で解釈してしまうからだったワケで。そして、ようやくハルヒ=神様説を裏付ける閉鎖空間と神人の存在が明らかになるんだけど、閉鎖空間の現象は、やっぱり某『封絶』と似てるよね(笑)。神人撃破から閉鎖空間崩壊までのシーンは、長門vs朝倉に匹敵するような派手なのを期待してたので、少々もの足りなく感じたな。『憂鬱I』の冒頭でサンタクロースや宇宙人はいないとモノクロ調の世界で語っていたキョンハルヒと出会って色を取り戻した(本当の意味で取り戻すのは『消失』だけど)ように、今度はハルヒが色を取り戻す番。いよいよ次回は『涼宮ハルヒの憂鬱VI』最終回。